喜びのうた

光の中を掻き分けて  飛んでいった鳴き声が あの娘をそっと包むように 痛みの中に溶けてゆく

最低だった三月も 過ぎ去って春が来れば あの娘の涙も報われる 少しずつ世界が変わってゆく

神様、どうか僕の声を響かせて 美しいあの娘の胸にそっと届くように

今だけはどんなでたらめな嘘でも 叶うような そんな気がしてしまうんだ

まぼろしでも良い 100ミリちょっとの しあわせがあれば生きてゆけそうさ

光の中を泳いでゆく 溺れかけた思い出のかけら 壊れないように抱きしめて あの娘に送るよ

神様、どうか僕の声を響かせて 美しいあの娘の胸にずっと残るように 今だけはこんな馬鹿げた言葉も 叶うような そんな気がしてしまうんだ

まぼろしでも良い 100ミリちょっとの しあわせがあれば生きてゆけそうさ 悲しみは死ぬまでつきまとうけれど 大丈夫 僕は生きてゆけそうさ

僕は生きてゆけそうさ

作・伊藤陵太郎

 

喜びのうた。この曲は大切な何かと出会ったときのうた。春に作った。寒い季節を越えて、あたたかい春を迎えられたら、それだけでハッピーだよね。きっと死ぬまで歌うと思う。